ご相談内容
被害者 | 70代 無職 女性 |
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部位 | 下肢 |
傷病名 | 腰椎骨折など |
後遺障害等級 | – |
最終獲得金額 | 150万円 |
大通りを横断中に歩行者が進行してきた自動車に轢かれた事案。
当初、相手方保険会社からは総額およそ60万円の提示があったものの、金額の少なさに不満を覚えた被害者自身が増額を求めたところ、いったんは100万円まで増額の再提案がなされた。
しかし、さらなる再増額が可能かどうか弁護士のもとに相談に訪れたもの。
すでに相手方保険会社からの再提案は比較的高額のものと見受けられたが、過失割合につき交渉の余地があると判断し交渉開始。
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | – | – | – |
入通院慰謝料 | 100 | 150 | 50 |
休業損害 | – | – | 0 |
逸失利益 | – | – | 0 |
後遺障害慰謝料 | – | – | 0 |
合計 | 100 | 150 | 50 |
単位:万円 |
事故時の状況を詳しく聞き取っていくと、被害者が道路の横断にあたって、他の通行人らの集団に遅れてついて行ったところ、被害者のみが事故に遭った経過が判明したほか、被害者側の過失を少なくできる事情が複数見受けられた。
解決内容
弁護士が介入する前の相手方保険会社と被害者との間における当事者間での交渉時には、被害者側の過失を減じる要素がまったく考慮されておらず、受任後の交渉においてはそれらの要素を指摘し、粘り強く交渉を行ったところ、過失割合については当初被害者側が40%あるとされていたものを20%まで減じることができた。
その上で、裁判基準での慰謝料算定に基づくべきであることも付け加え、最終的には相手方保険会社からの再提案額から50%増額させることに成功した。
所感(担当弁護士より)
慰謝料の算定を裁判基準に引き上げることは弁護士が介入した以上当然としても、事案を詳しく聞き取り、過失割合について有利な交渉材料を引き出していくことは大切。
単純に相手方保険会社からの主張を鵜呑みにする姿勢は望ましくなく、常に批判的態度をもって検討すること、多角的側面から有利な事情を主張できないかどうかという姿勢を持つことが交渉においては肝要である。