ご相談内容
お亡くなりになられた方のご長女からのご相談でした。お亡くなりになった方は歩行者であり,およそ過失はありませんでした。保険会社から具体的な提案がなされましたが,①提案が適切なのかどうか,②保険会社の担当者とのやりとりをしたくないという理由でご依頼いただきました。
被害者 | 80代 男性 |
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事案 | 死亡事故 |
最終獲得金額 | 2990万円 |
サポートの流れ
相手方の保険会社は,金額の提示をしてきましたが,ご依頼者様としては,その意味を理解することも難しいものでした。そこで,各項目についてどのような意味を持ち,また,どのような考えで計算されるのかということを丁寧にご説明しました。そのうえで,それらの金額が,事件の状況等から,裁判官であれば認められるであろう金額を計算し,相手方保険会社と交渉するための金額を一緒に考えました。
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
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過失割合控除 | なし | なし | - |
逸失利益 | 540 | 540 | 0 |
慰謝料 | 1600 | 2000 | 400 |
近親者慰謝料 | 0 | 300 | 300 |
葬儀費用 | 60 | 150 | 90 |
その他 | なし | なし | – |
合計 | 2200 | 2990 | 790 |
単位:万円 |
解決内容
こちらから請求した金額をもとに,相手方保険会社との間で交渉を継続し,当初の提示よりも増額した金銭を獲得できました。ご相談を受けてから,最終的な解決まで約1か月半で終了となり,スピード解決となりました。なにをもって「解決」とするのかは,ご依頼者様それぞれで重視する部分が異なると思います。今回は,獲得金額と解決スピードの双方を考慮し,ご依頼者様の意向に沿った解決となりました。
所感(担当弁護士より)
相手方の保険会社は,いずれかのタイミングで弁償額の提案をしてきます。その書面には,計算の根拠等が記入されていることが多いですが,交通事故の損害賠償をどのように計算すればよいのか初めてのこともありわからないことも多いと思います。弁護士は,仕事として交通事故の損害賠償業務を多数行っておりますので,計算も慣れていますし,どの程度の金額まで認められるかどうか等も経験を有しています。そこで,まずは,相手方の保険会社の提案をどう考えればよいのかご相談していただくことがよいと思います。